岩田健太郎著「新型コロナウイルスの真実」を読んだ感想

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1.「新型コロナウイルスの真実」著者岩田健太郎氏プロフィール

岩田健太郎氏は、現在神戸大学病院感染症内科診療科長、国際診療部長を務めています。

また、2014年には西アフリカ諸国におけるエボラ出血熱感染拡大を防止するため、外務省より医療専門家としてシエラレオネに派遣された実績もある感染症の専門医の第一人者です。

ウイルス関係の著書として

「「感染症パニック」を防げ!~リスク・コミュニケーション入門(光文社新書)」

「絵でわかる感染症 with もやしもん(KS絵でわかるシリーズ)」

「インフルエンザ なぜ毎年流行するのか(ベスト新書)」などがあります。

2.「新型コロナウイルスの真実」

岩田健太郎著「新型コロナウイルスの真実」は第一章から第五章の構成になっていますが、今回は第1章~第2章と第5章についてご紹介していきます。

その前に「はじめに」では、著者が私たちにすすめる新型コロナウイルスから自分を守るためには以下のことをすすめています。

情報を集めること。

知識を身に付けること。

事実と向き合おうこと。

結論を決めつけない姿勢。

では、情報や知識とはいったい何か?それは感染症の原則を押さえ理解することが大切だという。

第一章 「コロナウイルス」って何ですか?

「ウイルス」って何ですか?と唐突に聞かれたら答えられるでしょうか?

ウイルスにはわかっているだけで6種類。その内4種類は風邪のようなもの。残り2種類はSARSとMERSです。そして7種類目が「新型コロナウイルス」です。

著者は、SARSとMERSのどちらも現場で治療にあたった経験から「新型コロナウイルス」の性質が他のウイルスと違っていることを指摘。

専門家会議が「若者がウイルスを拡げている」との見解についてや、クラスターができることが問題であること、さらに、PCR検査の精度、大学が開発した抗体検査についてはこのように言っています。

100パーセント確実にコロナウイルスへの感染を言い当てることができる方法は、ないんです。

人は、未知のことに遭遇すると確かな情報を頼りすがってしまうものです。

私たちは巷の情報に一喜一憂せず専門家の知性を信じ冷静に対応してほしいと著者からの警告とも読み取れます。

第二章 あなたができる感染症対策のイロハ

連日私たちの周りでは新型コロナウイルスの情報があふれ、明確な答えが欲しいと思っていませんか?著書では個人ができる判断方法について教えてくれています。

1.感染リスクを減らすためにしなければならないことは?

2.クラスターの発生場所に自分が行っていたとしたらどうすればいい?

3.家族がコロナに感染した場合の大事なことは?

4.子どもをコロナに感染させないために注意すべきことは?

5.身体がしんどく感染したかも?と病院へ行く前に気を付けることは?

すでに、厚生労働省やNHKのホームページを見ればその解答がわかりますが、新型コロナウイルスのこれだけは守って欲しいとの著者の願いも込められているように思いました。

第五章 どんな感染症にも向き合える心構えとは

国をはじめ私たちは、ダイヤモンド・プリンセスでコロナウイルス感染者が出た時に「陽性になった方はお気の毒だけれど、でもウイルスを抑え込めば済んでしまうこと」どこか楽観視していました。

実は、世界に目を向ければ今なおMERS、黄熱病、エボラウイルスの感染が拡大している地域があり、日本にいつどのような経路で入ってくるかわからない環境で私たちは生活をしています。

もし、また感染症の発症が出たとき、私たちは一体どのような心構えで向き合えばよいのでしょうか?

著者は

感染症と向き合う上でまず大切になるのは、「安心を求めない」ということです。

「安心」と「安全」の違いは、この2つは別物で「安心」は願望や欲望に過ぎないが「安全」は現存しているという。

リスクマネジメントをきっちりやることで危険性が除去、あるいは低減された状態を、ぼくたちは「安全」と呼んでいます。

マスクについて専門家は「やるだけ無駄だ」と言っても「やっとくと安心するから」の願望から、すぐにマスクの在庫がなくなり医療機関からマスクが消えるといった事態に陥っています。

「安心」という感情よりも、専門家がいう「安全」という言葉に素直に耳を傾けること。長くその道に精通した知性を信じることが大切だという。

信頼のおける情報元として厚生労働省のwebサイトと応用として関連学会のページをチェックすることをすすめています。

【厚生労働省】

新型コロナウイルス感染症について

3.「新型コロナウイルスの真実」を読んだ感想

感染症の研究者の本ということで難しい内容なのかと恐る恐る読んでみると、専門用語を使わずわかりやすく、かみ砕いた語り口にいっきに読みすすめることができました。

新型コロナウイルスの全貌がわからない今であっても、長く感染症にたずさわってきた研究者の知見は、未知のウイルスに出会った時再読する1冊となりそうです。

≪参考にしたいサイト≫

【日本感染症学会】

日本感染症学会一般市民向け 新型コロナウイルス感染症に対する注意事項

【NHK 特設サイト 新型コロナウイルス】

知っておきたい|特設サイト 新型コロナウイルス|NHK NEWS WEB
【NHK】感染拡大が続く新型コロナウイルス。そのスピードを抑えるために、私たちはどう行動すればよいのか。毎日の生活の中で、仕事や職場で、知っておきたい情報をまとめています。

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