1.ハザードマップを知らない人、見たことない人、どこにあるかわからない85%!
平成27年9月に関東・東北豪雨では鬼怒川が決壊。避難の遅れ等により、多くの住民が孤立し、約4,300人が救助されました。
また、浸水が概ね解消するまでに10日間も要しました。
国土交通省では平成27年9月に関東・東北豪雨で、浸水地域、避難勧告などが出された住民に対してアンケートとを取り、水害ハザードマップ検討委員会(第2回)平成28年1月26日 が結果を発表。
アンケートでわかったことは、当時ハザードマップを「知らない、見たことがない」が65%、「どこにしまってあるかわからない」が20%あわせると85%もの人がハザードマップを見ていないことがわかりました。
このデータは4年前2016年のもので、ここ2~3年続く豪雨の影響でハザードマップの認知はすすんだとはいえ、まだ見ていない人、見たことない人は多いのではないでしょうか。
私も昨年までは他人事のように思っていましたが、長嶋修著「災害に強い住宅選び」を読んでからハザードマップの大切さを知ることができました。
2.ハザードマップを見てみよう
こちらは、横浜市鶴見区のハザードマップです。
鶴見区ハザードマップを見ると、中心を流れる鶴見川周辺は浸水深のめやすの3.0m未満区域(緑色)になっています。この3.0m未満区域(緑色)は1階の天井を超えて浸水する深さです。
緑色の地域ですと夜間1Fで寝ていたら水害で命を落とすことにもなりかねません!
赤い矢印はアンダーパスで「冠水して安全な通行に支障をきたす恐れがある場所」です。
水害時に通れる道路と通れない道路を事前に知っておくことで、大切な命を守ることにつながります。
手元にハザードマップが見当たらない時は国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」
が便利です。
人は自分の身に降りかかって初めて行動するといわれています。
しかし、災害は身に振りかかってからでは遅すぎます。
自分と家族の命を守るためにもハザードマップでマイホームの立地を確認し共有することをおすすめします。