1.夫に工程数の少ない家事を任せる理由とは?
50代、60代の夫のほとんどが家事を分担してきませんでした。
なぜなら、青春時代を受験戦争の真っただ中に過ごし、母親たちは息子に家事の手伝いよりも勉強を優先させていました。
さらに、高度経済成長期に就職し「24時間働きますか」のCMがあったように長時間労働が当たり前で家事を手伝う時間さえなかったのです。
家事をしてこなかった夫の中には「家事をやりたいけれど何から始めればいいかわからない」「家事をやっても妻に怒られて機嫌がわるくなる」と躊躇している人もいるはず。
そんな夫に家事を任せるにはコツがあります。実際に私の夫にも実践し効果があった工程数の少ない家事から任せることです。
その理由には以下の3つがあります。
1.ハードルが低い
2.達成感を味わえる
3.夫婦の衝突が少ない
以下、具体的な理由をご紹介していきます。
2.家事のハードルが低い
工程数が少ない家事は、夫にとってハードルが低く取り掛かりやすいこと、すぐに覚えられるので妻の負担が少ないのがメリット。工程数が少ない家事としては、ゴミ捨て、トイレ掃除、食事の後片付けが挙げられます。
1.ゴミ捨て
ゴミ捨てはすでにやっている夫も多いのではないでしょうか。
それは、妻が家じゅうのゴミをゴミ袋に入れ、夫はそのゴミ袋をゴミ集積場へもっていけばいいだけの工程数が一番少ない家事だからです。
「名もなき家事」の代表格のゴミ捨てですが、ここは一歩進んで家じゅうのゴミを集めてゴミ出し、そのあとゴミ箱に袋をかぶせる、ゴミ箱を洗うところまでを任せると4つの工程ですみます。
2.トイレ掃除
トイレ掃除は、家の中で空間狭く掃除する工程数が少ない部類に入ります。
トイレ掃除の工程は、ドアノブやトイレットペーパーホルダーを拭く→便座周り→床と拭いていき、最後に便器内の汚れを落とす。
工程数が多いように思えますが、ホコリや汚れを落とす動作が基本で、特別なテクニックは必要ないのでハードルが低い家事です。
妻が1~2回トイレ掃除を実際にやって見せるだけで覚えてくれるので、教えやすい家事といえます。
3.食事の後片付け
食事の後片付けは、鍋以外は食器洗浄乾燥機があれば食べ残しを取り除いて食器洗浄乾燥機に入れ、あとは洗いあがった食器を食器棚に戻すだけですからこれも工程数が少ない家事です。
ただ、手洗いの場合は少し工程数がアップしますが、達成感をいちばん味わえる家事といえます。
3.達成感を味わえる
長く会社員生活を送ってきた夫たちは、会社から出されたノルマを達成するために走り続けてきました。プランを立て実行するまでの過程と、達成した時の喜びが夫たちの脳にしみ込んでいます。
ゆえに、工程数の少ない家事は、短時間で達成感を味わえるメリットがあります。
家事ができるようになると、洗剤などの日用品の在庫管理へとレベルアップするといわれるのも会社員生活からの学びが生きているのかもしれません。
4.夫婦の衝突が少ない
工程数の少ない家事は、正直誰がやっても目に見えるほどの成果はほとんどありません。
少しの汚れが残っていたとしても、妻は許容範囲として受け止めれば夫との衝突を避けることができます。
たとえ「どうだ!きれになっただろう!」と上から目線で言ったとしても「そんなこと大したことじゃないわ。私は30年やってきたんだから!」との思いはグッと飲み込み、長年連れ添った妻の心の広さで「そうね。助かったわ!ありがとう」と褒めれば夫も嬉しいはず。
褒められてイヤな人はいませんから、意欲をかきたてられた夫のスキルアップも期待できます。
5.まとめ
夫に家事を任せるには、まずは工程数の少ない家事から始める理由をご紹介してきました。
理由は3つ。
1.ハードルが低い
2.達成感を味わえる
3.衝突が少ない
現役時代はほとんど家事をしてこなかった私の夫ですが、リタイヤした今は工程数の少ないトイレ掃除、お風呂掃除、食器の後の片付けをしてくれるようになりました。
今は夫婦2人で暮らしで妻が家事のすべてを切り盛りしていたとしても、やがてひとりの暮らしがやってきます。
妻が先に逝き夫ひとり残されても、清潔で整頓された日常生活を送ってもらうには家事は避けて通れません。
リタイヤ後、時間に余裕ができたら「簡単な家事があるけどやってみない?」と声をかけてみませんか?共通の話題が増えるメリットもありまから是非。