賃貸住まい(両親が田舎住まい)の私たち夫婦に聞かれる3つの言葉

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私たち夫婦は賃貸住宅に住み、私の高齢の両親は田舎で二人暮らし。こんな状況を知っている周りの人からは「賃貸だと老後は住むところがなくなるよ」「男はマイホームを持って一人前」「なぜ両親と同居しないの?両親が可哀そう」と言われます。なぜ周りの期待にそぐわない生き方をしているのかを話してみたいと思います。

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1.賃貸だと老後は住むところがなくなるよ

これは世代に関係なく「賃貸だと老後は住むところがなくなるよ」とよく言われます。

確かに、高齢者の孤独死は家主にとってリスクがありますから、高齢者が賃貸を借りにくい世の中にはなっています。

高齢者が賃貸に住めるような対策として以下があります。

1.家賃債務保証制度

連帯保証人がいなくても希望の物件が借りやすい

賃貸債務保証の利用で貸主との信頼関係が向上

2.不動産会社が管理または所有している物件を選ぶ

不動産会社所有の物件では、保証会社や管理会社などの審査をショートカットするので審査の壁が低くなりやすい傾向にあります。

3.セーフティーネット住宅制度を利用している家主を選ぶ

セーフティーネット住宅制度を利用した貸主が、住宅確保要配慮者(高齢者、障害者、子育て世帯など)の入居を拒まない賃貸住宅のことです。

私たちが現在住んでいるマンションは、夫が60歳を超えてから賃貸契約をしています。物件を探していた当時、夫の年齢で賃貸を拒否された物件はなかったのですが、これは地域的なことがあるかもしれません。

今40代~50代の持ち家比率が減少に傾向にあります。それは晩婚化、非正規雇用による雇用不安、離婚の増加によるシングルマザーなどが理由だそうです。

では、なぜ「マイホームを持たないと老後は住むところがない」などと言われてしまうのでしょうか?

私は自分のマイホームを持つのは理想だけれどそれが叶わない人、賃貸を希望している人にとって住まいの選択肢が少ないことに疑問を持っていました。

賃貸に住む場合、民間の賃貸住宅のほかに公団住宅、市営住宅がありますが、特に公営住宅と呼ばれる公団住宅は劣化が進み、市営住宅は抽選倍率の高さが問題になっています。

この疑問に答えを与えてくれたのが平山洋介著「仮住まいと戦後日本」という本でした。

国は景気対策のひとつとして住宅ローン減税を繰り返し、民間住宅や公営住宅の建築を推しすすめてこなかったことが一つの原因と。

将来人口減少、非正規雇用、シングルマザーの増加で賃貸需要が増えてくるのは明らかですから、国の賃貸住宅への具体的な対策を待ちたいところです。

2.男はマイホームを持って一人前

「男はマイホームを持って一人前」これは親戚の集まりで夫が高齢者に言われます。

私たち世代よりも上の親世代にとってのマイホームは一国一城の主である象徴という思想から出てくるのでしょう。

私たちもマイホームを夢見たことはありましたが、転勤を繰り返し子どもの教育費や老後のことを考えた結果マイホームを持たない選択をしました。

ただでさえ空き家が問題化している今の時代、マイホームを持っても自分たちが亡くなったあとの空き家は子どもたちがその責任を負うことになります。

私も両親は人口減少と買い物が不自由になった地域の一戸建てに住んでいますから、ひとりっ子の私はいずれ実家を処分することになるでしょう。

マイホームへの価値観は世代や地域性によってさまざまですが、歯止めがかからない人口の減少、未婚者の増加から近い将来住まいのあり方が変わっていくのではと思っています。

4.なぜ両親と同居しないの?両親が可哀そう

帰省すると決まって近所の人、親戚、知人からは「なぜ両親と同居しないの?両親が可哀そう」と言われます。きっと両親のことを思って助言してくれているのでしょう。

結婚によって実家を離れて35年。夫の転勤にともなって住まいを転々としてきました。夫が退職後は郷里に戻るものと周りは思っていたようですが、私たちはそうはしませんでした。

それは、私たちが同居をしない理由は、今両親が住んでいる地域は人口減少が続いており、大手スーパーの撤退で買い物難民に近い状態なこと、娘2人とも都会に住んでいるため、何かあった時に今の私のように時間とお金をかけて往復するリスクを抱えるからです。

年を重ねると体力、知力の衰えから心細くなってくるのは私も承知していて、ひんぱんに連絡を取りながら、年に3~4回様子を見に帰省をしています。

また、同居に関しては両親から「できるだけ自立した生活を送りたいから、瑠璃子は自分の家族を大切にして」と。

父は90歳、母は86歳と高齢ですが、今のところ買い物や家事は自分たちで無理のない範囲で生活する姿は、子どもに頼らないで老後を過ごしていくと決めた私たちにとって手本となっています。

これからの日本は、老後の親と子との関わり方はひとつではなく、様々な関係性を尊重するそんな世の中に変化していくのではと思っています。

6.まとめ

人の生き方には多様な価値観があるといわれている現代。私自身もまだまだ昭和の価値観的なものから離れられない自分がいるのも確かです。

しかし、今当たり前と考えていることが、当たり前でなくなることがこの先もやってくるでしょう。

子どもたちから「時代が違う。価値観が違う」「頑固で考えを変えられない」などと言われないよう時代の流れを読みとり理解できるよう柔軟な思考を持ち続けたいと思っています。

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