食べきる暮らしを始めたきっかけは井出留美著「あるものでまかなう生活」

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1.井出留美著「あるものでまかなう生活」

「あるものでまかなう生活」の著者井出留美氏は、食品ロス問題を全国的に注目されるレベルまでに引き上げたとして表彰されたことのある食品ロスの専門家。

著書では、食品メーカーや家庭から食品ロスが出ている実態を自身の経験をもとに語られています。

また、家庭内での食品ロスの減らし方やコツなど参考に事例も掲載され、食品ロスや無駄のない暮らし方に興味のある人にとっておすすめの本です。

年金生活に入った我が家。夫婦2人だけの食事作りなのに、冷蔵庫にはしなびた野菜や夕飯の残り物が腐っていたりのくり返し。

これを何とかしたいと思っていた時に出会ったのが井出留美著の「あるものでまかなう生活」でした。

特売の商品を「買わなきゃ損!」とばかりに我先にと購入したのに、使い切れず腐っている野菜が冷蔵庫に眠ったままになっていることへの罪悪感と、ストレスのダブルパンチを今まで何度経験していることか。

一方で、大量にあるものはぞんざいにしがちだけれど、少量しかないものは大切にしている自分がいることを薄々気づいてはいました。

昔、冷蔵庫のない時代は使い切った生活が当たり前だったのではないだろうか。

だからといって現代は冷蔵庫のない暮らしには戻れないけれど、使い切ることはちょとした思考を変えるだけで可能なことを教えてくれたのがまさに井出留美著の「あるものでまかなう生活」だったのです。

2.食べきる暮らし

私が始めた食べきるきっかけを与えてくれたのが以下の一文です。

著書の中で

家族が少ない、あるいはひとり暮らしのひとは、丸ごとではなく、半分や1/4カットのものを買って使い切るほうが、かえって無駄にしないかもしれません。

今まで大根を1/2本を買った経験はあるけれど、1本買うよりも割高で「何か損した気分」が拭えずそれっきり。

まずは、ロスになりがちな野菜から始めてみることにしました。スーパーの野菜売り場を見渡すとほうれん草、小松菜、ニラが1/2束で、長ネギ、じゃがいも、玉ねぎのバラで売られています。

さっそく購入し使ってみると、思わぬ効果を実感することができたのです。

それは、腐らしてしまう罪悪感がなくなること、食べきってしまうので冷蔵庫の中が見通しが良くなって食品の管理がしやすくなったこと、ゴミが減ったことなどメリットを実感。

ただ、食料がすぐに底をつくので買い物へ行く頻度が増えること、少しの割高感はありました。

それでも、メリットの方が私の生活に満足感を与えてくれたことは確かです。

今は納豆や豆腐、肉や魚も食べきれる量が少しづつわかってきたので、食べきれる商品を探しながら挑戦繰り返しています。

3.まとめ

先日、日本航空が古着からのジェット燃料を使って羽田から福岡まで飛行機を飛ばしたとのニュースが流れました。

世の中は、大量生産、大量消費の時代はすでに終焉し、時代はSDGsへと向かっています。最近では国のあと押しもあり、買い物袋を持参することは当たり前になってきました。いずれ食品ロスについても改革がなされるでしょう。

今のうちから、無理せず少しづつ自分にできることを1歩踏み出してみるのはどうでしょう。意外にもできて自信につながっていくこともあるかもしれません。

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