目次
1.老後夫婦ふたり暮らし3か月経過してわかったこと
結婚して以来、3か月の長きわたり夫婦2人だけの生活を送ったのは初めての経験でした
この間、お金のことや夫婦のあり方についてメリットとデメリット見えてきたのでご紹介します。
2.メリット
1.ビジネス関係の出費が減る
毎日着るワイシャツやスーツのクリーニング代、スーツ、靴、買い替える必要がなくなります。
在職中はサラリーマンの見出しのみとして、毎月1回はヘアカットをしていましが、退職後3か月経過した中でヘアカットは1度だけ。
それもシャンプー、ひげそりのないヘアカットだけの格安1000円のお店を利用することにしています。
会社関係のお付き合いがあった忘年会、新年会、歓送迎会、出張時のお土産などがなくなり出費が減ることになりました。
2.食費が減る
夫の職場はランチをするお店が近くになく(あっても高い)毎日お弁当を持参。
そのため、お弁当用に総菜をわざわざ購入することもありましたし、寝坊対策に作り置きもしていました。
退職後は、夫婦3食同じものを食べるので、弁当用の食材を購入しなくてよいこと、夫の1日の運動量が減ったので、1回に作る食事の量も当然少なくなってきたので食費が減っています。
在職中は、お弁当を意識して食材購入していましたが、今は1/2カットの葉物類や根菜類など夫婦2人で食べきれる量を選ぶようにしています。少し高めですが、食費に影響するほどではありません。
むしろ、食べきれる量を購入すると、食材や冷蔵庫の管理がしやすい、廃棄によるストレスが無くなるなど、高齢者夫婦にとってメリットが大きいこともわかりました。
3.ひとりになる時間とスペースを作った
夫婦2人で1日中死ぬまで過ごすなんてどうしたらいいの?夫の行動が目についてイライラしないだろうか?そんな不安を抱えていました。
そこで、退職1年ぐらい前から退職後のお互いの過ごし方について私から「退職後は1日のなかでお互いにひとりになる空間と時間を作ろう」と提案し夫も理解をしてくれました。
2LDKの住まいの我が家では、リビングのほか6畳の部屋が2室。この2室をそれぞれの個室にしています。
自分の個室をもってしまうと気楽なため夫婦の会話が少なくなり、お互いに気持ちのすれ違いが生じるのが気になるところ。
なのであえて、買い物は一緒にいく、気になる映画やスポーツ中継を観るなどコミュニケーションをとる時間を持つよう時間の割り振りを工夫するようにしています。
4.1日のスケジュールを大まかに決めた
1日のスケジュールを大まかに決めました。午前中はお互いに担当している家事を終えたあと一緒にスーパーへ買い出しに。
昼食後はそれぞれ自分の時間を、夕飯をはさんで前後2~3時間は共に過ごすといった感じです。
5.家事分担
夫は「退職したら家事はやるよ」と言ってはたものの私は半信半疑。実際、退職から3か月経過した今は食事の後片付け、掃除機をかける、お風呂の掃除まで分担するようになってきています。
家事を分担すると、お互いに「○○の洗剤はよく落ちる」「このグッズ試してみようか」と家事にまつわる会話が増えてきました。
4.デメリット
夫婦お互いに時間に余裕がでてくると、それとなくスルーしていた問題が大問題に発展することがあります。
それは、自分の本心と向き合う時間が増え「本当にこれでいいんだろうか?」と疑問が頭をもたげてくるからだと思われます。
実際3か月経過して見えてきたデメリットは「考えのすれ違い」でした。
1.お互いに住みたい場所が違った
日常生活がパターン化して心地よい暮らしに慣れた頃、これからの暮らしやお金のことで意見が衝突することに。
老後の住む場所についてこれまでに老後は故郷に戻らず、今生活している場所で暮らしていくことをさんざん話してきたのに夫は故郷で暮らしたいと言い出しました。
今までの話し合いって何だったのだろう?それとも夫にとっては「戯言(たわごと)」にしか聞こえてなかったのか?
2.お金の使い道に意見がわかれた
また、老後の生活は、年金で生活できるよう努力し足りない分を老後資金から補てんする考えは一緒でしたが、車の買い替えで意見が衝突。
私は夫婦2人なのだから軽自動車の購入を視野に提案していましたし夫も了解しているものと思っていました。
ところが夫は、シニア向けの普通自動車を購入したいと。軽自動車と普通自動車では車両本体価格、税金など軽自動車の方が安く、老後資金の目減りを避けることができます。
しかし、普通自動車を調べてみると、エコカーは減税の対象であること、安全装置が充実しているセーフティー・サポートカーは私たちに必要な装備とかもしれないことがわかりました。
とはいえ、車の買い替えは1~2年先なのでお互いの検討課題として話し合いが必要だと思っています。
3.ダメ出ししても夫は変わらない!歩みよる姿勢が必要?
今までの私は「間違っているのは私じゃない!」「歩み寄るのは私ばっかり!」と思い続け夫への不満で心がモヤモヤしていました。
今は全く無い!とは言い切れないけれど、以前よりはモヤモヤが晴れた状態にはなっています。
よく「他人と自分の過去は変えられない。だから自分が変わるしかない」といわれるけれど、それじゃ自分はどう変わればいいの?方法はあるの?と解決策を探している時に出会ったのが
ラス・ハリス著「相手は開けられない ならば自分が変わればよい」という本です。
この本の帯にある
「間違っているのはそっち!」と くりかえしても何も解決しない
私の心にグサリと突き刺さるこの言葉に「この本は、もしかしたら答えを与えれくれるのでは?」との思いから読むことにしました。
結婚してから35年年。私は悪くない!夫にダメ出しをして夫を変えるのは私しかいない!と思い込んでいましたが、この本を読んでそれが全くの間違いだということを気づきました。
そして、自分を変える方法を学び、実践したことで夫婦関係が少しづつ好転してきています。
それでも、まだ見ぬ困難がやってきたとき、2人でどう乗り切っていくのか?といった不安はありますが、そのつど話し合い歩みよって解決していければと思っています。