老後夫婦2人だけの生活するうえで、お互いのスケジュールの共有が必要な理由の1つが「妻のイライラが減る」こと。2つ目は「万が一の時」のためです。
1.妻のイライラが減る
我が家は、夫婦のスケジュールを3か月つづりのカレンダーに書き込み共有することにしています。
スケジュールと言っても、時間たっぷりの老後夫婦には出かける用事なんて少ないのに書き込みをする理由のひとつには、妻である私のイライラを減らすためです。
以前、私が休日にお友だちと会うためお化粧をしていたら夫が
「どこにいくの?昼飯は?何時に帰ってくるの?」と矢継ぎ早の質問ぜめに。
私は「この前言ったでしょ。聞いてなかったの?」言い返すと、すぐさま夫は「えぇ!今日出かけるなんて初めて聞いた!」と。
当時、同居していた娘たちは「お母さんは出かけるって言っていたし、その時お父さんも居たでしょ」と援護してくれましたが、私は「あぁ。この人は私の言うことなんか何も聞いていない。自分のことしか考えないんだ!」と悲しい気持ちに。
それからは、夫が在宅の日は出かける用事を作らないようにしていたのです。
でも、老後夫婦2人暮らしで1日一緒にいる生活が始まってからは、援護してくれる娘たちがいない。けれどお友だちとショッピングに行ったり、コンサートには出かけたい。
このジレンマを解消するにはどうしたらいいのだろうか?
そこで、夫婦の間で「言った」「聞いていない」を解消するためにリビングに3か月分のカレンダーを用意。
カレンダーにはお互いのスケジュールを使って管理することにしました。オレンジのマーカーが私で、みどりのマーカーを夫とし「出かける内容と家を出発する時間だけ」を書き込むことに。
帰宅時間は書かず、当日外出先から「○○分には家に着きそう」とメールを入れることで夫婦でとり決めています。
また、私が留守中のお昼ご飯は、冷食か冷蔵庫の残り物で食べてもらうことも了解してもらいました。
結果、私が出かける準備をしだすと、夫はカレンダーをチェックし「あぁ。今日は出かけるんだね。気を付けて」と以前とは信じられない言葉を言ってくれるようになったのです!
まさか!カレンダーでのスケジュール管理が思った以上の効果があるとは私は予想だにしていなかったので驚きでした。
2.万が一の時のため
60代とはいえ、お互いそれぞれ外出先で何があるかわかりません。突然体調が悪くなって倒れていることも考えられますし、事故や事件に巻き込まれないとも限りません。
例えば、帰宅途中で具合が悪くなって連絡がきても、行先がわかっていれば駆けつけることが出来ますし、万が一連絡がとれない時には救急や警察への連絡がスムーズにおこなえます。
自分ではまだまだ若いと思っていても、体の不調は突然やってきます。
お互いの行動が見えるとカレンダーでのスケジュール管理は、安心感にもつながる側面を持っていると思っています。
3.まとめ
人生100年時代、私自身の人生を振り返ってみると3つのステージがあるように思っています。
第1ステージは、生まれる~結婚するまでの30年。
第2ステージは、結婚~子育てが終わり、夫の退職までの30年。
第3ステージは、夫の退職後~亡くなるまでの40年。
私たち夫婦は、第3ステージに入ったばかり。老後夫婦2人だけで暮らすという過去に経験したことのない生活が始まりました。
どうしたら夫婦がより快適に生活をしていけるのか?まだ模索している最中で、今回ご紹介したカレンダーでのスケジュール管理もその1つです。
今後も、我が家流の老後夫婦の暮らし方を考えていきたいと思っています。