目次
1.老後の生活が始まる65歳からの住まいを探すポイント
65歳から年金のみの収入になる我が家にとって、老後の住まいにかかる賃貸料を
低く抑えるためにより賃料の安い物件に引っ越すことになります。
賃料がただ安いだけでなく、そこに住むことで生活費を含めて毎月必ず出
て行くお金がどれくらいなのかも心配です。
そこで、65歳以降賃貸料以外にかかる健康保険料、水道料金はいくらかかるのか?
地方自治体の行政サービスは、充実しているのか?を
合わせて考えなくてはなりません。
2.国民健康保険料
65歳以上になると健康保険は国民健康保険に加入することになります。
住んでいる地域によって、国民健康保険料の額が違うというのを聞きますよね。
では、大切な毎月の年金から毎月自動的に引かれる健康保険料の額は
住む地域によってどれくらい違うのか?
私が住んでいる横浜市と調布市とを、国民健康保険計算機のサイトを使って比べてみました。
例)夫婦ともに65歳以上の2人世帯の年金収入
夫の年金収入は、1,985,400円
妻の年金収入は、 772,800円
横浜市 調布市 差額
国民年金保険料年間額 135,823円 87,324円 48,499円
国民年金保険料 月額 11,823円 7,277円 4,042円
ざっと計算しても、調布市の方が年間約50,000円も安くなります。
こんなに大きな差額になるとはびっくりしました。
高齢になると引越しも体力的に大変です。
若い人のように簡単に、住むところをかえられなくなるでしょう。
その先長く住むことを視野に、しっかり調べないとなりません。
3.水道料金・下水道料金
台所の炊事やお風呂やトイレなど毎日使う水道料金・下水道料金の金額は
気になるところです。横浜市と調布市で比較してみました。
横浜市 府中市 差額
水道料金 2,652円 2,764円 122円
下水道料金 1,998円 1,252円 634円
合計 4,650円 4,016円 634円
横浜市より調布市の方が年間でざっと7,000円安いことになります。
水道代が年間7,000円の違いって大きいですよね。
今年長女が、出産後1ヶ月ほど我が家に滞在したときの水道料は
前回の2倍に膨れ上がりました。
新生児のミルク、おふろ、洗濯に使ったためです。
これからは、夫婦どちらかが介護が必要になったとき、水道料金・下水道料金が
生活費に影響を及ぼすことも考えなければなりません。
4.65歳以上の行政サービスは?
65歳以上になると、交通機関の無料パスやインフルエンザ予防接種に補助金を出したりと
地方自治体では、65歳以上の高齢者に色々なサービスを展開しています。
調布市では「高齢者の暮らしとすまい」のサイトでは65歳以上でも利用できる
行政サービスが用意されています。
軽度生活援助事業
介護認定は受けるほどじゃないけれど、65歳以上の単身や高齢者世帯への
生活援助を行っています。
生活必需品の買物や、掃除、洗濯等家事援助をしてくれるのは、ありがたいですよね。
体力が衰えてくると、荷物が重いので買い物がおっくうになったり、家の掃除でも
手が届かないところを、脚立に乗ってまでとなると転倒するかもしれません。
民間のサービスだと、かなりの金額なるはず。
そこを安い価格で行政がサービスしてくれるのは、本当に助かります。
「健康づくり事業「フィットネスクラブ活用事業」
65歳以上で運動が出来るか人を対象にフィットネスクラブの料金を格安で
使うサービスです。
対象者
65歳以上の市内在住の方で、実施場所まで自力で通所可能な方のうち
医師から運動制限の指示を受けておらず、また、運動するのに支障がない方
参加費
4,860円(税込) (2か月 計16回分)
4,860円(税込) ÷ 16回分 = 304円(1回あたり)
フィットネスクラブの1回の利用料が破格の304円!
普段運動していない人には、やってみて損はないでしょう。
各自治体では、高齢者で要介護のサービスが充実してきていると耳にしますよね。
一方で、65歳以上で、健康の人にも行政サービスが目を向けてくれている
自治体はどうでしょうか?調布市の他にも探せばもっとあるかもしれません。
年金収入で暮らしていくなかで、行政サービスを使うことによって民間の業者に頼むより
安く済むので老後の生活費に余裕が出てくることでしょう。
家賃や健康保険料、水道料などが満足いく金額であったとしても、老後の生活が少しでも
ゆとりをもたらすなら、より行政サービスが充実したところを調べることが必要です。
5.まとめ
夫は定年後雇用継続で定年前の会社に65歳まだ勤める予定です。
定年後、賃貸暮らしになった私たちですが、夫の通勤時間が足かせとなって
住む場所を限定しなければなりませんでした。
しかし、65歳以降は通勤時間からは解放されますが、収入が年金のみという苦しい生活が
待っています。
少ない年金収入から、毎月引かれる健康保険や水道料金は、月額が少なくても
この先長く住み続けると、積もりに積もって家計の負担になることもあります。
今後も3年ごとに見直されている介護保険料や介護施設の充実度なども調べて
自分たちにあった住まいを探していこうと思っています。