65歳以上で貯蓄が100万円以下が6.1%高齢者の妻が働いているのは39万世帯。50代のあなたは高齢者になっても働きますか

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1.65歳以上の高齢者が働く割合が増え続けている

国の「労働力調査」によると高齢者の就業割合が増え続けています。

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今の50代の親世代が老後の生活に突入した頃は、余生を楽しんでいたのでいたのでは

ないでしょうか。

「老後の生活なんて、なんとかなるわよ」 親世代の助言が通用しない3つのワケとは?

 

私の両親は、父が定年後、年に数回国内旅行に出かけ、母は俳句や手芸の趣味の会を

楽しみ、時に特別養護老人ホームへボランティアに行っていました。

 

子育てで忙しかった娘の私から見ると、老後の自由な時間を楽しんでいるなぁ。

父も長い間家族のために働いてきたのだから、老後はゆっくり好きなことをして

過ごして欲しい。と思っていました。

 

しかし、私たち夫婦は両親のような老後を過ごすことができるのでしょうか。

消費税の増税や介護保険料のアップ、国民健康保険の高額療養費もこの先どうなるのか?

限度額のアップも予想されます。

老後への不安はを持たざるを得ない状況なのです。

 

2.高齢者世帯の高齢の妻が働く割合も増えている

では、高齢者の女性はどうでしょうか?

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高齢者の共働き世帯で妻が高齢者で働いている割合は5.1%。世帯数は、39万世帯。

平成14年では14万世帯だったのが、平成26年では39万世帯と

たった12年間で約2.8倍にもなっています。

 

最近、コンビニ、ファミレス、スーパーのレジ、ホテルの清掃などで高齢者らしい

女性の方が働いているのを見かけるようになりました。

一生懸命に、そしていきいきと働いてる姿に、頭の下がる思いになりますね。

 

前に、ファイナンシャルプランナーさんに保険のことで相談したとき

彼女は「今の時代70歳まで皆さん働きますからね」という言葉に

驚いたことがありました。

老後の医療保険って必要なの?FPさんに相談してわかった5つのこと!

 

男性に限らず女性も働く人が増え続けていることを知らずに

いい年をして世間知らずだったことを恥ずかしく思います。

 

3.高齢者の雇用形態は非正規雇用で全体の68.1%

高齢者が働く雇用形態の内訳

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パート・アルバイト47.8%

契約社員9.1%

嘱託8.4%

派遣社員2.8%

合計で68.1%が非正規雇用で働いています。

 

この68.1%は、男性・女性を含めた割合ではありますが、女性なら男性よりも

非正規働く人の割が多いのではないでしょうか。

 

健康なうちは、1日の数時間働いて稼いだお金を自分の趣味や旅行、孫のおこずかいに

あてようとする人もいるでしょう。

 

しかし、年金だけで生活するには苦しく、高齢者で正社員として働きたくても

雇ってくれるところがないからしかたなく非正規で我慢している。

 

特に女性の場合は、体力的に長い時間働けない。

家族に介護者がいるので、長い時間家を空けることができない。

などの理由があるのかもしれません。

 

4.高齢者が働き続ける理由はズバリ収入がほしいから

日本以外のドイツやスウェーデンの高齢者の働く理由はどうでしょうか。

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高齢者が働き続ける理由で日本の場合は、「収入がほしいから」が半数に対して

ドイツやスウェーデンは、「仕事そのものが面白いから、自分の活力になるから」

半数もしくは半数以上をしめしています。

 

ドイツやスウェーデンは、社会保障が高齢者の生活を不安にさせていないことが

理由なのでしょう。

 

日本の「収入がほしいから」は、余暇に使いたいお金か、年金などの収入や貯蓄が少なく

生活のためにお金がほしいというのが本音なのではないでしょうか。

 

では、高齢者の貯蓄はどうなっているのでしょう。

 

5.65歳以上の貯蓄の平均は2,499万円だけれど、100万円未満は6.1%!

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65歳で貯蓄が100万円未満が6.1%!2,000万以下が57.4%です。

ちなみに4,000万以上は18.3%とダントツです。

 

65歳以上のの平均2,499万は、2,000万円以上の世帯が平均を押し上げているのでしょう。

老後の資金は、最低3,000万円必要とか言われていますが

2,000万円以下が57.4%もいるのです。

 

さらに、貯蓄が100万円以下では老後の生活を余生を楽しく過ごすことなんて

できません。

 

老後の頼みの綱である年金だけでは暮らしていけず、貯蓄も少ないとなると

働き続けなければならないのです。

 

6.高齢者の暮らし向きは心配なく暮らしているが71%だけれど

内閣府の平成28年版高齢者の経済状況の「暮らし向きに心配ないと感じる高齢者は約7割」

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内閣府では

60歳以上の高齢者の暮らし向きについてみると、『心配ない』

(「家計にゆとりがあり、まったく心配なく暮らしている」と

「家計にゆとりはないが、それほど心配なく暮らしている」の計)と

感じている人の割合は全体で71.0%であり、年齢階級別にみると、

「80歳以上」は80.0%と高い割合となっている

 

家計にゆとりがある又はそれほど心配なく暮らしているが71%である一方

28.3%が「家計にゆとりはなく、多少心配である」「家計が苦しく、非常に心配である」と

なっています。

 

さらに、年齢が70歳~74歳では、その割合が34.3%と増えています。

60歳以上で働くことができても、70歳に入ると働きたくても働けない。働く職場がない。

体力的に働けない。老老介護など、などの理由から収入が減って家計が苦しくなってくるのではないでしょうか。

 

7.まとめ

スーパーのレジ

下がり続ける年金、消費税や介護保険料のアップによる生活費の高騰など

今の高齢者はもちろん、これから老後を迎える私たちにも、安泰な老後はないのかもしれません。

 

藤田孝典著「続・下流老人」で著者はこのように述べています。

日本の高齢者の就業率がこれほど高いのは、「働く意欲が高い」のではなく、

「働かざるを得ないから」といったほうが正解であろう。

高齢期になても働かなければ暮らしていけない社会」が、現在の日本なのだ。

 

高齢者になっても、お金を稼がないと生活できない。というのでは、健康なうちはいいけれど

病気にでもなったら、たちまち生活が困窮してしまうでしょう。

 

では、50代のうちにしておいたほうがいいこと

 

1.貯蓄をする

2.資格やスキルを身に付ける

3.今の仕事を続ける

 

50代は住宅ローンや子どもの教育費のダブルで出費がかさむ年代です。

貯蓄なんてムリな家庭も多いかもしれません。

 

私も、子どもの教育費がかさんでいた時は、貯蓄ができませんでした。

夫が定年ご雇用延長で収入が激減したので、私は在宅でできる仕事を

ほそぼそとしています。

 

もっと早いうちに、何か収入に結びつく資格やスキルを身につけていたら、老後への不安は

なかったと思います。

 

もし、今仕事をしていて老後も継続が可能なら、できるだけ続けることが

老後の生活費の不安を和らげることになるでしょう。

 

まずは、老後のための資金はいくら用意できるのか?受給できる年金が月額いくらなのか?

を知ることで、不足分をどうするかを夫婦でじっくり考えることが大切だと思います。