近年、食品ロスが問題になっており、さまざまな対策がなされていても目に見える効果があがっていない現実があります。
まだ十分に食べられるのに処分される食品を「食品ロス」といい、日本では年間に600万トンが発生し、そのうち家庭からは276万トンにも及んでいます。
※政府広報オンラインより引用
長く主婦をやっていても食品のロスに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
私もそのひとりでした。食品をムダにするたびに「私はお金をムダに使ってしまったんだろう」と罪悪感に打ちひしがれることがたびたびでした。
夫が退職し夫婦2人の食事の準備を手軽にするにはどうしたらいいのかを考えていたら、食品ロスを減らすことにつながっていったのです。
そこで、私が冷蔵庫から食品ロスをなくすために実践してみてよかった5つの方法をご紹介します。
1.食材は食べきれる量を購入する
冷蔵庫から食品ロスを減らすのにもっとも効果的だったのは、食材を食べきれる量を購入することでした。
特売のほうれん草やかぼちゃを見れば、財布を預かる主婦としては購入してますよね。
私も特売品には目がなく、食べきれないのをわかっていながらかぼちゃ1玉、ごぼう3本入りを買っては食べきれなく処分することがありました。
夫が退職後お弁当を作ることもなくなり、夫婦2人だけの食事になってから食材は食べきれる量だけを購入するように。
すると、食材の量が少ないので新鮮なうちに1回で食べきれること、ゆでる水やガスを使う量が減ったこと、食べきるので冷蔵庫の見通しが良くなったことなどメリットがいっぱい。
何よりも食材を処分する罪悪感から解放されたこと、生ごみの量が減ったことは何よりうれしいでことでした。
2.残りがちな食材のレシピ集を
長く家族の食事を作っていると、どうしても残りがちな食材がありますよね。
私の場合特に残りがちな食材は、もやし、キャベツ、豆腐など。
もやしを買ってきたら、半分は茹でて保存し残りは夕飯のお味噌汁にします。
キャベツは半分は千切りにしてキュウリと一緒に塩もみに。
豆腐は、半分は保存容器にいれて味噌汁用に。あとの半分は水切りをして野菜と一緒に炒めたりして使い切るようにしています。
食べたいけれど残りがちな食材は家庭によってさまざまですが、その対処方として使い切りレシピを作っておくとよいと思います。
3.乾物や缶詰を常備
我が家が常備している乾物は、ひじき、干しシイタケ、昆布、かつおぶし、切り干し大根。
ひじきは袋ごと水でふやかし、1食分ごとにパックして冷凍保存しておきます。
使いたいときにひじきを解凍して、干しシイタケ、人参、油揚げで煮物を作れば1品おかずができますし、残りは翌日炊き立てのご飯に混ぜたり、いなりずしの酢飯に加えたりと応用がきくので我が家では欠かすことができません。
切り干し大根も日がたつにつれて変色してくるので、ひじき同様に袋ごとザっと洗って茹で上げ、小分けにして冷凍。
一品足りない時に切り干し大根の煮つけを作ったりと重宝しています。
缶詰は、ツナ缶、サバの水煮缶、アサリ缶、トマト缶など。
ツナ缶はサラダや大根の煮物に。サバの水煮缶は主菜がないときに。アサリ缶とトマト缶を使てパスタにとあると便利です。
4.調味料はよく使うものを厳選
常備している調味料は、みそ、醤油、砂糖、塩、砂糖、みりん、めんつゆ、ソース、ケチャップ、ラー油、酢など。
麻婆豆腐は、今までは豆板醤を使っていましたが、今はみそ仕立てにして唐辛子で味にアクセントつけるだけでも美味しくたべられます。
冷やし中華のつゆは、酢、ごま油、醤油、砂糖があれば作れますし、めんつゆ1本あれば麺類だけでなく煮物や大根の即席漬けにと幅広く使えて便利です。
レシピにある調味料がなかったらほかの調味料で代用したり、合わせ調味料がパッケージになっているものを使うようにすると1回しか使わない調味料をわざわざ買わなくてすみますしムダになりません。
5.冷蔵庫購入はワンランク小さい容量に
引っ越しのたびに断捨離してきました我が家。冷蔵庫が壊れた時にそれまでの5つドアの480Lタイプから350Lに容量をダウンしたものを購入しました。
当初は、大きな冷蔵庫の習慣が消えず食材を買いすぎ庫内がパンパンの状態に。
また、容量が少ないとはいえ、手の届かない場所の食材や残り物が入った容器が迷子になり処分することがありました。
しかし、次第に冷蔵庫に入りきる分しか食材を購入する習慣ができてきたこと、食材を少量買って食べきる生活をするようになると冷蔵庫の見晴らしがよくなり、今では350Lでも夫婦2人では大きすぎるぐらいになっています。
6.食品ロスを減らすためのマインド
冷蔵庫から食品ロスを減らすには気持ちの切り替えが必要ではないかなと思います。
冷蔵庫に食品が入っているだけで安心なことがありますよね。
私も冷蔵庫に食材がないと不安で「もし今災害があったら、食べるものがなくて困る!」と恐怖すら覚えることがありました。
でも、実際に地震や台風があれば停電になりますし、電気が復活する時間が長ければ冷蔵庫の食材は全部廃棄することになります。
災害時に頼りになるのは、缶詰、パックごはんなどの防災用食品です。
急な来客のおもてなしや料理好きな主婦にとって、からっぽの冷蔵庫への不安はなかなかぬぐえないかもしれません。
缶詰で作るおもてなし料理やホットケーキミックスで作るお菓子などのレシピ集を作って奥と良いでしょう。
わかっていても行動に移すのはなかなか難しいもの。食品ロスを減らすにはできることひとつから始めることをおススメします。
参考図書としておススメの本です。