老後は生前整理を!中村メイコさんの随筆から学んだ「親のエチケット」

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先日、家にあった「暮らしの手帖」に

女優中村メイコさんの「”老いの力”は”終いじたく”」という随筆が載っていました。

 

そこで、中村メイコさんの”終いじたく”とは

いったいどんなことをしたのでしょう。

親のエチケットとは何なのか?について書いてみます。

 

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1.女優中村メイコさんの「”老いの力”は”終じたく”」とは

中村メイコさんは昭和9年生まれの現在81歳。夫は作曲家の神津善行さん。

私がこの女優さんをはじめて知ったのは、1972年から10年間、NHKで放送された

「お笑いオンスステージ」というテレビ番組でした。

 

この番組では、バラエティーショーで

「お笑いオンステージ」というコーナーで、毎回人情喜劇をやっていて

中村メイコさんもメンバーの一人として出演していました。

当時は「おもしろい女優さんだなぁ」という記憶がありましたね。

 

その中村メイコさんが雑誌「暮らしの手帖第76号」6-7月号に

「”老いの力”は”終いじたく”」という題で随筆を投稿していて

内容に興味があったので読んでみました。

 

この随筆の中では、中村メイコさん、神津善行さんご夫妻は

3ヶ月の月日をかけてトラック7台分のモノを処分して

広い家から小さなマンションに、引っ越したことが書かれています。

 

引越し前は、子どもさん3人の他にお母様や使用人と

大家族で大きな家に住んでいたとのこと。

 

それが、子どもさんが独立して

夫婦2人で大きな家に住むのはムリとの判断から引越しをきめたそう。

そして、その引越し作業が大変であったことが綴られています。

 

2.中村メイコさんの”終じたく”は捨てることから始まった

彼女はナント2歳半から女優の仕事をしていたという。

 

その間、使用したドレスや和服、台本や衣装にトロフィーとその量は

「まるで古い城壁のようだ」と書かれているぐらいなので

相当なモノの数だったことでしょう。

 

また、ご主人の神津善行さんも作曲家なので、楽譜や楽器も処分したとのこと。

この随筆は「有名芸能人がモノがたくさんあったから処分しただけでしょ」

との読み方もあるかもしれません。

 

でも、80歳を過ぎた夫婦が、3ヶ月もかけて7台分のモノを処分するのは

さぞかし体力的に大変なことではないでしょうか。

 

「心身共にエネルギーのいることであった」とご本人もおっしゃっています。

モノだけじゃなく、さらに大きな家と土地までも処分して

小さなマンションに移り住んでいます。

 

高齢であっても、元気なうちにモノを処分して

さらに、住み慣れた土地や子どもたちとの思い出がいっぱい詰まった家を

処分して離れたところに住むことは、かなりの決断力がいたはず。

 

子どもさんが3人もいるのなら、家の中を片付けても、家や土地まで処分しなくても

子どもさんたちに譲ることだってできるのに。

 

でも、あえてそれをしなかった。

神津善行さんは

「あとにのこった子供たちのために、なんとか身体が動くうちに

本人が本人の思い出を捨てないといけない。

きれいに始末するのが親のエチケットってもんサ」

とおっしゃっています。

 

私は、中村メイコさんのおっしゃる「終いじたく」は

きれいに始末するのが親のエチケットであり

最近耳にする「生前整理」にも当たるのではないかと思っています。

 

「生前整理」とは

遺品整理のクイックから引用

生前整理とは~家族を幸せにする整理方法~

生前整理とは、自分の死後に残された家族が、相続問題などで苦労しないように

自分が死んでしまう前に、自分や家族の財産や持ち物を整理しておくことです。

 

3.老後にすべきことは「生前整理」それは親のエチケット

私の母も中村メイコさんと年齢が近いけれど、母の場合は、そうはいかないんです。

お茶碗や和服を処分するのでさえ、アーダ、コーダと理由をつけ

いらないモノの処分に、時間がかかっているんです。

 

できるなら、自分たちの思い出の品さえもすべてとっておきたいと。

それでも、娘の私が「あれしろ!こうしろ!」と、しつこく言って

やっと重い腰をあげているのです。

 

昭和生まれの戦後を経験した高齢者は

「もったいない。モノを粗末にしてはいけない」精神を持っている人が多くいませんか?

モノを粗末にしない。大切に使うことは大事なことです。

 

しかし、使わない。この先も使わないであろうモノまで

大事にとっておく必要はないんです。

 

実家の母も「捨てるなんてもったいない。

いつか使えるかもしれないからとっておくわ!」って、口ぐせのように言っています。

 

80歳を過ぎた母に「いつか使えるかもしれない」”いつか”はいつ来るのでしょか?

きっと、その”いつか”は来ないまま、私が処分することになるでしょう。

 

あとに残った子どもたちが困らないように、財産や持ち物を整理しておく

これができるのは、体力があるうちにしかできません。

 

「私は体を鍛えているから大丈夫!」と思っていても

老いは必ずやってきます。

そして、いつこの世を去るのかは、誰もわかりません。

 

まだ元気なうちに

少しづつ生前整理をしておくことが大事なことなんだと。

実家の断捨離を手伝っている私は、強くそう思うんです。

 

だから、私も子どもたちが苦労しないために

足腰がまだ動くうちに、少しづつモノを捨てています。

 

まだまだ、捨てられれないモノがあるけれど

「子どもたちのために、きれいに始末するのが親のエチケット」

この言葉を忘れずに、処分をしていきたいと思っています。