1.老後の生活費は27万円必要!?でも使えるお金は24万円。
老後の生活費はどれくらい必要なんだろうと不安に思いますよね。
総務省統計局平成27年度の家計調査から、夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦だけの
無職世帯の生活費の平均のデータがあります。
この場合は、住宅ローン完済で子どもが独立しる高齢夫婦二人世帯です。
実収入+不足分=1か月使うお金
213,379円+62,326円=275,705円
1か月使うお金-非消費支出(社会保険料、税金)=実際に使えるお金
275,705円-31,842円=243,864円
つまり、非消費支出の税金などで31,842円を払うので
1か月必要なお金は275,705円
1か月使うお金は 243,864円
では、実際に使える243,864円の内訳はどうなっているのでしょう。
家 計 調 査 報 告 家計収支編平成27年(2015年)平均速報結果の概況
項 目 | 高齢夫婦無職世帯 | 備 考 |
①食費 | 62,432円 | 2,014/日 |
②住居 | 17,500円 | 住宅ローン完済 |
③光熱・水道 | 20,385円 | |
④家具・家事用品 | 8,641円 | |
⑤被服及び履物 | 6,975円 | |
⑥保険医療 | 15,405円 | 診察・薬 |
⑦交通・通信 | 27,286円 | 携帯代 |
⑧教育 | 4円 | |
⑨教養・娯楽 | 26,066円 | 新聞、観劇 |
⑩その他 | 59,170円 | 交際費、保険料 |
合計 | 243,864円 |
これはあくまでも平均なので、この額では到底暮らせないという人。
これだけあれば十分に暮らせる人。さまざまでしょう。
では、この額では到底暮らせないなら、まずは本当に暮らせないのか?
もし、住宅ローンや子どもの教育費が終わっているのなら
今月の家計と照らし合わせてみるといいでしょう。
我が家の場合は、①食費、⑦通信費、⑨教養・娯楽、⑩その他が特に多かったです。
そこで少しづ見直しをすることにしました。
①食費は、まとめ買いをして食材を使い切る。冷凍保存や下ごしらえをする。
⑦通信費は、auからmineoに変更し月額の料金を安くした。
⑨教養・娯楽は、新聞の購読をやめた。
⑩その他は、生命保険の解約、自動車保険の見直した。
それでも、③光熱・水道は季節によってばらつきがあるし、⑥保険医療は夫婦そろって
病気で受診すると病院と薬で結構な額になりましたね。
高齢夫婦無職世帯の平均の家計収支を参考に、比較してみることで
家計を見直すきっかけになるのではないでしょうか。
2.老後の生活費の不足分は、20年間で約1500万円必要!
老後の1か月の生活費の不足分の62,326円は貯蓄や資産から
取り崩さなければなりません。
この不足分を65歳から20年生きるとして計算してみると
62,326円(不足分)×12か月×20年=14,958,240円
毎月の生活費の不足分は、約1500万円にもなります。
毎月の生活費243,864円で暮らすのに、約1500万円もの大金を準備しておかないと
いけないことになります。
この他に、自宅のリフォーム代、マンションなら管理費や修繕積立金、子どもの結婚資金、
新車購入代、介護費用、お墓と生活費とは別にこれらの出費が必要になってきます。
この先、物価や消費税や国民健康保険料や介護保険料の値上げも予想されます。
不足分の約1500万円以外にも出費があることを知っておくことが大切です。
でも約1500万円もの大金ですら貯蓄や退職金で作れないかもしれないと
心配な場合はどうすればいいのでしょうか。
3.老後の生活費の不足分をどうするか?
老後の生活費の不足分約1500万円分やリフォーム代など貯蓄や資産の準備が
十分に用意できるのなら心配はありません。
しかし、50代でまだ住宅ローンや教育費がかさんで貯蓄どころではない。
まして、65歳以降の老後の生活費まで考えられない人も多いかもしれません。
しかし、早めに老後の資金について夫婦で話し合うことをオススメします。
我が家50代も二女の教育費にメドがたってからようやく老後のことを
考え始めました。
貯蓄ができなくても、老後の資金についてもっと早くに夫婦で話し合っておけばよかったと
後悔しているくらいです。
まず不足分を考える前に
年金の受給額+退職金+貯蓄の額を知ることです。
年金受給額は、年金定期便で確認する
退職金は、会社の就業規則で調べる。
貯蓄額は、預貯金、保険の満期金、株券などを調べる。
老後の資金がわかっても足りない場合
1.夫もしくは夫婦で老後も働き続ける。高齢者の共働きが増えています。
⇒65歳以上で貯蓄が100万円以下が6.1%高齢者の妻が働いているのは39万世帯。50代のあなたは高齢者になっても働きますか
2.副収入を考える。趣味を生かして手作り品の販売。資格を生かして講師になる。ライティングにチャレンジ
3.お金に働いてもらう。運用経験があるなら。
4.年金額を増やす。未納があるなら後納制度を利用する。繰り下げ支給を考える。
⇒
意外にもお互いに過去の資格が、今役立つなんてこともあるかもしれません。
ハローワークのシニア向けお仕事セミナーなどもあるので、参加してみるのもいいでしょう。
4.まとめ
老後は夫婦二人で暮らしていくことになるので
老後の生活費や貯蓄を考えるときは、夫婦で時間をかけて話し合うことが大切です。
我が家は、話し合ったつもりでいても、お互いの確認したことが抜け落ちたりしました。
長く連れ添った夫といえども、分かり合えたつもりでも、いつ心変わりがあるかもしれないので
夫婦で決めたことは、書き留めておくことも大事だと心から思います(笑)
できることなら、子どもや国のお世話にならずに自分たちのことは自分たちで
何とかする!ためには、早めに準備しておくことが大切でしょう。