50代で貯蓄ゼロの家庭が約30%!荻原博子著「隠れ貧困」から学んだこと。

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あなたの家庭の貯蓄はいくらありますか?

よそ様の家の貯蓄額はとっても気になりますよね。

我が家の貯蓄は、多いのか?少ないのか?

 

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1.50代でなぜ貯蓄額ゼロの家庭が30%もあるのか

金融広報中央委員会のデータによると、50代で貯蓄額ゼロ家庭が29.5%

そして、貯蓄額が500万円以下が、19.5%です。

金融広報中央委員会 金融資産保有額から引用

総数金融資産非保有1001002003004005007001,0001,5002,0003,000
万円2003004005007001,0001,5002,0003,000万円
40歳代(753)30.44.64.95.35.04.08.18.811.04.24.12.3
50歳代  (810)29.54.33.53.63.84.36.25.19.67.25.211.1
60歳代(948)28.13.02.42.02.12.05.26.48.57.78.917.8

50代は貯蓄できない!ってどうして?20代30代なら収入が少ないから

貯蓄できないのはわかるけど

50代ならそれなりの年収があるんだから、貯蓄できて当たり前でしょ。

 

それが当たり前じゃないんです。

借金があるからでしょうか?

 

では、貯蓄額と負債はどうなっているんでしょう。

2014年の年の年齢別貯蓄高と負債のデータです。

総務庁統計局から引用

2016y03m30d_115107444

40~49歳までは貯蓄は879万円、一方負債は1687万円と-808万円

50~59歳までは貯蓄は1286万円、負債は1231万円で+55万円

 

50代は、住宅ローン、教育費、老後の資金とお金のかかることばかり。

でもなぜ、50代は貯蓄がゼロであったり、あっても50万ほどになってしまうのでしょうか?

 

2.荻原博子著「隠れ貧困」~中流以上でも破綻する危ない家計~から

 

この著書は、年収がそれなりにあるのに

貯蓄ができていない家庭は将来の見通しが真っ暗な「隠れ貧困」

多いのはなぜか?

取材から得たデータを元に「隠れ貧困」について書かれています。

 

50代がなぜ貯蓄できなのか?

実は、年収1000万以上でも貯蓄できない人がいます。

年収が1000万円から1200万円もらっている人でも、13.5%、1200万円以上でも11.8%が貯蓄ゼロです。

会社員なら部長や役員クラスの収入がありながら貯蓄ができないとうのは、なんだか不思議な気がします。

アンケートからそのワケが

貯蓄を取り崩した大きな要因は、子どもの教育費と結婚費用の支出などにお金がかかっていること。

また、年収750万円から1000万円の人の中には、定例的な収入が減ったので金融資産を取り崩したという人も多くいます。

子どもの教育費を出すのは親の務め。今の時代、大学を卒業しなければ就職もままならい。

私もそう思って教育費は、奨学金を頼らず全額出しました。

 

正直なところ、大変だったけれど我が子だからできたことで

私たち親が、子どもにしてやれるのは、教育費を出すことだけと子どもに言ってきました。

老後の資金を減らさない。それには子どもに金銭教育を!

 

多い時は、1年間で250万円もの教育費が飛んでいったのでよくわかります。

さらに住宅ローンを抱えていたら、老後の資金は退職金のみで心細かったと思います。

老後は賃貸!に決めて良かった。住宅ローンがあったら老後破産だった我が家
結婚費用は、子どもが社会人になって独立しているので

それぞれの家庭の判断で、良いのではないでしょうか?

 

結婚するお相手の親がが、どれくらい出すのか?気になるところですが

今後も、子どもたち夫婦との付き合いは続くことなので

見栄を張らずに考えていきたいものです。

子どもの結婚式・披露宴の平均370万円!親はいくら援助できる?

 

 

定期的な収入が減るのは、今の時代、誰に起こっても不思議ではありません。

一部上場企業であっても、50代に入るとリストラの対象にもなったり

出向で給与が減額されることもあります。

 

企業業績が悪ければ、ボーナスカットになることもあるでしょう。

さらに、病気になって働けなくなることもあるかもしれません。

 

さらに、著者は、原因はもっと根深いところにあると。

私は、その答えが、彼女たちの青春時代にあるような気がしてなりません。

1985年から1990年のバブル時代に、青春を謳歌した世代の50代の主婦は

海外の高級ブランド志向がある人が多いと。

 

年収800万円の夫を持つ専業主婦林田奈緒子さん(仮名・50歳)を例に

生活がいつ破綻してもおかしくない「隠れ貧困」になった経緯がつづられています。

 

70歳まで続く住宅ローン、多額の教育費の他に、ママ友や短大時代の友だちとのランチや

そこへ着ていくブランド物の洋服やバッグを購入。

 

さらに、資産を持つ母親からは、海外旅行や生活費の不足分の援助をしてもらう。

しかし、その母親の資金も底をつきかけて不安を感じている。

 

収入が高いとそれなりに出費もかさむとは、よく言われることですが

それは、収入の範囲内でのこと。

 

親の資金をあてにして、底がついたらどうなるのか?わかるはずなのにやめられない。

それは、ママ友たちへの見栄だったり、生活レベルを落とせないからでしょう。

 

この専業主婦の例が特別かもしれません。

でも、私は、ママ友たちへの見栄や生活レベルを落とせない気持ちは、よ~くわかります。

 

ママ友の生活レベルが、どれくらいなのか?

持ち物や家や子どもの教育に、どれだけお金をかけているのか

無意識のうちに比べていませんか?

 

「私はこの人より、ワンランク上の生活しているわ」と満足してみたり

反対に「彼女程度のレベルの人に、我が家のことアレコレ言ってほしくないわ!」と

自分のプライドを傷つけられて憤慨することもあるでしょう。

 

見栄をはることをやめたり、生活レベルを落とすことは絶対に避けたい!

だから、貯蓄がないことに目をつぶり、問題を先送りしたい気持ちが

どこかにあるのかもしれません。

 

3.お金への依存

 

ある程度収入があるのに、貯められない人にはある傾向をいくつかあげています。

  • 行き過ぎた親の援助に子どもが依存する。
  • キャッシングに走る。
  • 自分へのご褒美という名の浪費。
  • 誰かのせいにする。

私は、この傾向は、高収入の人だけじゃなくても当てはまる人はいると思うんです。

自分の欲しいものが、カンタンに手に入るのなら、それを利用したい弱さは

誰にでもあるんじゃないでしょうか?

 

自分の人生は自分で引き受ける覚悟ができていれば

人やお金に依存しないようになる。

 

働いてお金をもらうことは大変だということを、身を持って体験し

お金の大切さを知っている人は、自分の力でなんとか乗り越えようとするでしょう。

 

誰かに頼りたい弱い心に打ち勝って、努力する。

それが、自分の人生を引き受ける覚悟ができていることになるのです。

また、親として、子どもに金銭教育をしておくこと

親自身も子どものためと過度な資金援助を慎むことも大事でしょう。

 

3.「隠れ貧困」の解消するには30代、40代ですること

 

人生の3大ハードル「住宅ローン」「教育費」「老後費用」。

著者は、30代、40代で、まずは目の前の「住宅ローン」を返し、教育費を貯金する。

教育費が終わったら、老後費用を貯めていくことをすすめています。

 

50歳で借金がなければ、老後資金5000万円も夢じゃない

「30代、40代ではがんばって住宅ローンの繰り上げ返済をして

50歳の時に貯蓄・負債がプラスマイナス・ゼロであれば」

の条件付きで5000万円も夢じゃないと。

 

でも、それを出来る人はほとんどいないと思うので

近づけられるよう家計を健全化しましょうと言っています。

 

4.まとめ

高収入であっても、50代ならリストラにあったり、病気をしたり、減給があったりと

自分の力では及ばないこともあるのは確かです。

それで、貯蓄額がゼロになることもあるでしょう。

 

住宅ローンの完済が70歳と、年金生活に入っても返済を続けなければならない。

 

また、子どもへの教育費ややママ友への見栄だったり、バブル時代を忘れられず

生活レベルをさげられないのであれば、家計が破綻するのは当然でしょう。

 

私も、教育費が終わった時は「ヤレヤレやっと終わった!バンザイ!旅行にもいきたいし

美味しいものも食べたい!ちょっとぐらいおしゃれもしたいなぁ」と思っていましたよ。

 

でも、目をそむけていた貯蓄額。そして退職金の額がわかった時、これじゃいけない。

老後資金を貯めることをゴールに、また走り続けなければならないことを知りました。

 

自分の人生は自分で引き受ける覚悟を持つ。

著者のこの言葉は、日々の生活に追われて辛い時、人のせいにしてしまったり。

つい子どものためにとお金を渡しそうになる私にとって

改めて気づかされた言葉でした。

 

長い人生、思いもよらぬ困難に出会うこともあるでしょう。

そんな時こそ、夫婦で力を合わせて乗り切る覚悟を持つことが大切なんだと思います。

 

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